あすなろ【翌檜】

〈あすなろ〉って入力して変換すると１発で〈翌檜〉って出てくるから難読漢字では無いのだろうけど、漢字オセロの問題になってたやつが難読漢字のあいうえお順で出てきたので描いてみた。

今から20数年前、生まれ故郷にはヒバの原生林が有ったから「針葉樹の林に咲く」っていうピンク色のヒメホテイランを見付けたくて、深い山の中を単独で歩き回った。
ヒバの林の中は陽の光が余り射さないからか夏でもそんなに下草が生い茂らないのね。
とても歩き易いのよ。
或時、黄色の可愛い小さい蘭が咲いているのを見付けたので撮影して図鑑で調べたらイチヨウランっていう蘭で、ヒメホテイランと同じくヒバなんかの林にしか自生しないっていうのを読んで、物凄く嬉しかったのね。
後にも先にもイチヨウランを見掛けたのはその１回だけ。
スマホを使うようになって、怖い話まとめブログを読んでると出るわ出るわ山に纏わる怖い話。
当時の私、無事で何より。
【翌檜】(ヒバ)の林を描いていてふと昔の事を思い出しちゃったよ。
「明日はヒノキになろう」
だっけか。
〈あすなろはヒノキの落ちこぼれ〉みたいな解釈をどっかで目にした事が有るけど、私には故郷の樹だからねぇ・・・〈落ちこぼれ〉ってのはちょい寂しい。

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